「Miracle of the Fishes」のkubosakuのブログです。 こちらは緩く気楽に行きたいと思います。
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Herbie Hancock / Feets, Don’t Fail Me Now

 1978年録音。私的にHancokで一番好きな、いや、「愛している」と言っていいアルバムがこれです。普通、Hancockと言えば、「Maden Voyage」をはじめとするBlue Note時代の諸作、「Headhunters」や「Secrets」「洪水」などのヘッドハンターズの作品、VSOP Quintetのフォービート復活作品あたりが定番でしょう。もちろん、そうした作品もカッコイイし好きですけど。で、そのVSOP時代の裏で(いや、どっちが表か裏かなんて野暮なことを言ってはいけない)、平行してリリースされていたのが本作を含むディスコミュージックです。私がこれを初めて聴いたのは4-5年前、2003~04年頃だったと思います。中身はたいへんな勢いで当時の時代感がパックされた、恐らくリアルタイムでこれを聴いたことのある人だったら恥ずかしくなってしまう内容かも、と思うのですが、ただのディスコミュージックではない、どこをどう切ってもハンコックしている、軽やかでありながらもハンコックならではの音楽になっていると思うのです。

 ハンコックのディスコミュージック作品にはあと3作、「Monsters」「Magic Windows」「Lite Me Up」があって、中でも1982年の「Lite Me Up」が一番素晴らしい、らしいのですが、長らく入手困難盤となっていて私は未だ聴けていません。うちの兄がこのへんのハンコックの音楽が大好きだった時期があって、きっとLite Me Upを持っているだろうと思って尋ねてみたら「レンタルレコードからダビングしたテープで当時は死ぬほど聴き倒したけどその後テープは行方不明、CDやレコードはその後改めて買ってない。Feetsもそこそこ良いけど、確かにLite Me Upの方がずっとイイ。」とのことで、残念!音源は大手のCBS SONYが持っているし、かつてCDで再発されたのは90年代半ばか後半だったと思うのですが、その時紙ジャケで出たほどだし、DJ的にも欲しい音源だろうし、景気が回復すれば再発される日も来ると信じています!

 さて、一方の本作「Feets」は、打ち込みドラム、電子音の手拍子、ギターのカッティング、コンガ・カウベル・ティンバレスなどのパーカッション群、パホパホした軽やかなベース、メロディーを取るのはウニュウニュしたシンセサイザー、又はハンコックによるボコーダーを使ったボーカル、普通に黒人っぽいボーカル&コーラス、といった音によって構成されます。

 ハンコックのボコーダーは1曲目、2曲目、4曲目、5曲目で聴けます。ボコーダーとは、マイクで歌う音をシンセに通して鍵盤の音程で歌を発する装置。つまり、歌いながら鍵盤を弾くと、どんなクソ音痴でもきちんとキーボードで押した音程でスピーカーから声が出るというもの。但し、口を手で塞いで、手を少し動かしてワウワウしながら歌っているようなくぐもった音になってけっこう気持ち悪くて、80年代の一時期で消えてしまいましたね~。面白いシステムではありましたが、この気持ち悪い音ではしょうがないか。

 1曲目、超ノリノリのリズムでアルバムがスタート、リズムも、バックのシンセ音も、コーラスとボコーダーの絡みも気持ちいいね~! ボコーダーで歌っているハンコックはもう最高の気分なんじゃないでしょうか、特に最後の方はアドリブも冴えてメチャメチャ楽しそうです。音は一聴では安っぽいようですが、いやいやそんなことはない、意外といろんな音が重なっていて聴き応えがあります。
 2曲目、バラード風。ボコーダーでやられると「もっと真面目にやれよ」と思うけど、真面目にやられるとつまんないだろうなぁ。
 3曲目、やや地に足のついたビートでコーラスとシンセが絡む。最後の方のシンセはギター風。う~ん、でも、ボコーダーにもお出まし願いたかった。これが無いと普通っぽいか。
 4曲目、軽やかなリズムに乗って楽器が一つ一つ重なりながら盛り上がっていきます。掃いて捨てるほどどこにでも転がっている常套手段的な、いかにも!な盛り上げパターンだけど、恥ずかしくなるようなこそばゆい感じがたまらんねぇ。打ち込み手拍子音や、ピューンピュンピュピューンと安っぽい電子ドラムが重なってくるあたりが、笑ってしまうほど痺れる!パートの区切りが「デュビデュバッ!」の音声でブレイクするあたりもサイコーですかぁ~!
 5曲目、ゆったり腰に響く曲調、ですが、音がこんなだし、ボコーダーが活躍するし、ゆったりと腰が砕けそうな感じ。
 6曲目、本作中で最も悪い意味での「どこにでも転がっている性」の高い曲で、つまり比較的まともでツッコミ所(笑)の少ない曲で、面白みに欠ける。ベニー・モウピンのソプラノサックスもちょっとだけ聴けます。

 以上のように、結局、サイコー!ってほどのは1曲目・4曲目だけかな(笑)? 愛すべき安っぽさを楽しみながら聴いているわけですが、当時はこれが最先端技術を駆使した音楽で、当の本人は真剣だったのだろうと思います。

 あぁ、それにしても、Lite Me Upを聴きたいよ~。

テーマ:CDレビュー - ジャンル:音楽

【2010/03/04 22:03】 | ジャズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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