「Miracle of the Fishes」のkubosakuのブログです。 こちらは緩く気楽に行きたいと思います。
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Steve Coleman / The Tao of Mad Phat - Fringe Zones

 M-Baseの総本山、Steve Colemanです。80年代半ば~後半、Steve Coleman周辺の音楽はM-Baseと呼ばれていました。特徴は変拍子と幾何学的な無調声風のメロディーで、基本的に、盛り上げていってドーン!どうだ!痺れろ!という感じの音楽は少なくて、同じ調子で延々と続いていくうちに、いつしか長い波長のエクスタシーが訪れる、脳汁が溶け出る、そんな感じです。M-Baseは、ある時期、ジャズメディアにも頻繁に取り上げられ持ち上げられていましたが、基本、マイナーレーベルでしか活躍の場が無いせいか、いや、Greg OsbyはBlue Noteでも頑張っているけど邦盤としては発売されない、つまり日本のジャズメディアにとってのスポンサー的な会社から発信されないせいで、急速に日本のジャズメディアからは無視される運命を辿っています。しかし、依然としてSteve ColemanはM-Baseの発展型で活動を継続しており、最近ではフランスのLabel Bleuというレーベルから新作がリリースされています。まぁ正直言えば、M-Baseの諸作は私的には良さのわからない作品もけっこう多くて十分ついて行けていませんが、こうして時代に迎合せず信じる道を邁進する人々を大事にしないと、ただでさえ廃れてきたジャズ界がさらに先細りになるばかりなので、何とか生き残り、そして再び日の目を見る時が来て欲しいと願うばかりです。

 1曲目、Steve Colemanによる幾何学的だが聴かせるソロから、9拍子のファンクビートから5拍子のパターンに入る。5拍子のパターンの上で6拍1組のメロディーが歌われる。そして5拍子パターンにまたビシッと戻る。かっちょエェ~!ピキピキしたベースや、力強く、超粒ぞろいな音で正確無比なビートを刻むドラムにも痺れる!最後のドラムソロも、どれだけヘンなフレーズを叩いてもビートとバッチリで圧巻!
 2曲目、12拍で1巡するリフを延々と繰り返す。最初聴いたときはまぁよう飽きもせず・・・、と思っていましたが、これが、クセになると気持ちいいのなんのって。このまま1時間ぶっ通しでもいいと思うくらい。希に訪れる変化にビリビリ痺れるばかりで気持ちよさが止まらない。
 3曲目~7曲目は連続した演奏で曲目上は組曲扱い。3-4曲目は必死のパッチでつっぱしるエレクトリック・フォービート。バスドラが、ドコドコと非常にしつこく細かくビートを刻む。5曲目でテンポを落としたファンク調となり、同じテンポで6曲目になだれ込み優しくジャジーな曲調となる。7曲目はやはり同じテンポで元に戻って5曲目同様のファンク調。
 8曲目はインタールード的な2つの短い曲が繋がっている。前半は5拍子の緩いファンク、後半はリズム無し(?)のピアノとサックスのデュオ。
 最後の音が被ったままソローっと9曲目へ突入。9曲目は、2曲目のようにダサめのリフを繰り返すファンク。4拍基調のベースの上で、サックスとギターがくそダサい5拍のリフを繰り返す。その後はギターだけ5拍で取り残され、全体は4拍子基調で進んでいく。気持ち悪いような気持ち良いような、微妙な関係が面白い。リズムパターンやリフだけで4分も保たしてやっとメロディーらしいメロディーが登場、しかしこれまたえらく調子外れで味わい深すぎる。
 10曲目も変拍子、右のギターは3.5拍、ドラムは4拍、真ん中のフレットレスギターは?拍(分かりません)のパターンで、ブラスセクションのリフは10拍。拍が頭の中でウニる!あぁ、なんて”気持ちわる気持ちいい”のだろう!
 最後の11曲目、初め12分は3拍子基調のシリアスなフォービート風バラード。本作中、最も正統なジャズっぽい。12分以降は前半の1/2拍を1拍とした9拍子で、感覚的には倍速のファンクに変容。14分過ぎからはテンポを落として9拍子?いや、違うかも、私には一向に把握できないけど、もちろん演奏はバッチリ進行している。なんてカッコイイのだろう。

まぁしかし、せっかく持っている異様に高度な技術を、なんて無駄に浪費しているのだろう、という気もちょっとするけど、それを言っちゃあお終いか?本作は一部か全部かは分かりませんが、ライブレコーディングみたいで、アナウンスや拍手も聞こえます。よくぞまぁこんなおかしな複雑な音楽を、破綻無くガッチリとライブ演奏するもんだ、と感心するばかり。
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テーマ:JAZZ - ジャンル:音楽

【2010/03/05 22:03】 | ジャズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Herbie Hancock / Feets, Don’t Fail Me Now

 1978年録音。私的にHancokで一番好きな、いや、「愛している」と言っていいアルバムがこれです。普通、Hancockと言えば、「Maden Voyage」をはじめとするBlue Note時代の諸作、「Headhunters」や「Secrets」「洪水」などのヘッドハンターズの作品、VSOP Quintetのフォービート復活作品あたりが定番でしょう。もちろん、そうした作品もカッコイイし好きですけど。で、そのVSOP時代の裏で(いや、どっちが表か裏かなんて野暮なことを言ってはいけない)、平行してリリースされていたのが本作を含むディスコミュージックです。私がこれを初めて聴いたのは4-5年前、2003~04年頃だったと思います。中身はたいへんな勢いで当時の時代感がパックされた、恐らくリアルタイムでこれを聴いたことのある人だったら恥ずかしくなってしまう内容かも、と思うのですが、ただのディスコミュージックではない、どこをどう切ってもハンコックしている、軽やかでありながらもハンコックならではの音楽になっていると思うのです。

 ハンコックのディスコミュージック作品にはあと3作、「Monsters」「Magic Windows」「Lite Me Up」があって、中でも1982年の「Lite Me Up」が一番素晴らしい、らしいのですが、長らく入手困難盤となっていて私は未だ聴けていません。うちの兄がこのへんのハンコックの音楽が大好きだった時期があって、きっとLite Me Upを持っているだろうと思って尋ねてみたら「レンタルレコードからダビングしたテープで当時は死ぬほど聴き倒したけどその後テープは行方不明、CDやレコードはその後改めて買ってない。Feetsもそこそこ良いけど、確かにLite Me Upの方がずっとイイ。」とのことで、残念!音源は大手のCBS SONYが持っているし、かつてCDで再発されたのは90年代半ばか後半だったと思うのですが、その時紙ジャケで出たほどだし、DJ的にも欲しい音源だろうし、景気が回復すれば再発される日も来ると信じています!

 さて、一方の本作「Feets」は、打ち込みドラム、電子音の手拍子、ギターのカッティング、コンガ・カウベル・ティンバレスなどのパーカッション群、パホパホした軽やかなベース、メロディーを取るのはウニュウニュしたシンセサイザー、又はハンコックによるボコーダーを使ったボーカル、普通に黒人っぽいボーカル&コーラス、といった音によって構成されます。

 ハンコックのボコーダーは1曲目、2曲目、4曲目、5曲目で聴けます。ボコーダーとは、マイクで歌う音をシンセに通して鍵盤の音程で歌を発する装置。つまり、歌いながら鍵盤を弾くと、どんなクソ音痴でもきちんとキーボードで押した音程でスピーカーから声が出るというもの。但し、口を手で塞いで、手を少し動かしてワウワウしながら歌っているようなくぐもった音になってけっこう気持ち悪くて、80年代の一時期で消えてしまいましたね~。面白いシステムではありましたが、この気持ち悪い音ではしょうがないか。

 1曲目、超ノリノリのリズムでアルバムがスタート、リズムも、バックのシンセ音も、コーラスとボコーダーの絡みも気持ちいいね~! ボコーダーで歌っているハンコックはもう最高の気分なんじゃないでしょうか、特に最後の方はアドリブも冴えてメチャメチャ楽しそうです。音は一聴では安っぽいようですが、いやいやそんなことはない、意外といろんな音が重なっていて聴き応えがあります。
 2曲目、バラード風。ボコーダーでやられると「もっと真面目にやれよ」と思うけど、真面目にやられるとつまんないだろうなぁ。
 3曲目、やや地に足のついたビートでコーラスとシンセが絡む。最後の方のシンセはギター風。う~ん、でも、ボコーダーにもお出まし願いたかった。これが無いと普通っぽいか。
 4曲目、軽やかなリズムに乗って楽器が一つ一つ重なりながら盛り上がっていきます。掃いて捨てるほどどこにでも転がっている常套手段的な、いかにも!な盛り上げパターンだけど、恥ずかしくなるようなこそばゆい感じがたまらんねぇ。打ち込み手拍子音や、ピューンピュンピュピューンと安っぽい電子ドラムが重なってくるあたりが、笑ってしまうほど痺れる!パートの区切りが「デュビデュバッ!」の音声でブレイクするあたりもサイコーですかぁ~!
 5曲目、ゆったり腰に響く曲調、ですが、音がこんなだし、ボコーダーが活躍するし、ゆったりと腰が砕けそうな感じ。
 6曲目、本作中で最も悪い意味での「どこにでも転がっている性」の高い曲で、つまり比較的まともでツッコミ所(笑)の少ない曲で、面白みに欠ける。ベニー・モウピンのソプラノサックスもちょっとだけ聴けます。

 以上のように、結局、サイコー!ってほどのは1曲目・4曲目だけかな(笑)? 愛すべき安っぽさを楽しみながら聴いているわけですが、当時はこれが最先端技術を駆使した音楽で、当の本人は真剣だったのだろうと思います。

 あぁ、それにしても、Lite Me Upを聴きたいよ~。

テーマ:CDレビュー - ジャンル:音楽

【2010/03/04 22:03】 | ジャズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
Hannibal Marvin Peterson "The Lignt"他2作品の再発&初CD化
 さて、本ブログでは初めてのジャズネタでございます。半年前の話ですみませんが、私の大好きなトランペッター、ハンニバル・マービン・ピーターソンの黄金期のアルバムが、一挙に3枚も再発/初CD化した、という事件がございまして、だいぶ以前に下書きをしたままだったので、思い立ってUpすることにしました。


 2009年3月25日、BMG JAPANから、1977~80年に録音された、たいへんアツイ8枚の旧譜が再発されました。そのうち3枚は、燃える男のトラクター、じゃなくてトランペッター、Hannibal Marvin Petersonの作品!うち2作品は90年代前半にCD化されていながらも長らく入手困難盤であったもので、もう1作は初CD化! いずれも当時の熱いプレイがそのままパックされた作品でありまして、この再発は涙ちょちょぎれモンの近年希に見る快挙です。BMG JAPAN様には心から御礼申し上げます! 本当にありがとう!!! ついでに、Marion BrownのNovember Cotton FlowerやBilly HarperのThe Beleiverも再発/初CD化していて、ホントーに素晴らしい! この調子でもっと頑張ってちょうだい!

 さて、Hannibal Marvin Petersonですが、ハイノートを軽々と吹くのはもちろんのこと、かなり無茶なフレーズをグイグイブリブリと荒々しく、そこまでせんでもええやんけ!と、笑ってしまうほど猛烈に、有り余るパワーを全てぶち込んで吹きまくるプレイが彼の真骨頂で、血湧き肉躍るジャズとはまさしくこれだ、そんな演奏を繰り広げてくれる素晴らしいプレイヤーでした。「でした」と過去形になっているのは、残念ながらハンニバルの主要な作品は70年代後半から80年代初頭までの録音で終わっており、少なくともその後録音されリリースされている音源としては良いものが殆ど無いようです。もっとも、録音作品が少なくなったのは詩とか作曲活動の方に力を入れるようになったせいかもしれません。90年代初頭の演奏は、アルバムとしてはGeorge Adams の「Old Feeling (1991年)」でそこそこの演奏が聴けます(Blue Note盤だが入手困難)。80年代終わりか90年代初めかのMt. Fuji Jazz Festivalにおいても、George Adams Old Feeling Bandで来日しており、そこでも相変わらずのブロウをかましていまして、以下のように演奏の一部がYoutubeにもUpされています。



激アツッすよ!

 こういうのを素直にCDにパックしてリリースしてくれればいいだけなのになぁ。ともかく、激しく賑やかに盛り上げる演奏です。最近の活動については新作がないから知る由も殆ど無かったのですが、"Tribute"のライナーノーツで原田和典氏がきちんと触れています。よう知ってるわ、この人。Hannibalは現在、盛んでは無いにしても、演奏活動も継続しているようです。しかし、年齢的にはハンニバルは今年(2009年)で御年60歳だから、さすがに大変な体力を必要とするトランペットで、往年のプレイでもって復活するのは無理だろうなぁ。

 気を取り直して、3月25日に再発された3枚「Live in Lausanne (1976年2月)」「Tribute (1979年1月)」「The Lignt (1978年4-5月)のうち、ここでは「The Light」を紹介します。"The Lignt"の曲は全てオリジナル、というか、組曲という扱いで、全体が一つの大きな流れを形成しています。ハンニバルが何を表現したいのか、その深い意図を読み取るのは私ごときには無理ですけど、アフリカを想起させる大自然と、その恵みに支えられ躍動する生命、といった雰囲気を感じます。

 当時のハンニバルの作品は、「Sunrise Orchestra」と冠打ったクインテット作品が多いですが、Sunrise Orchestraの特徴は、普通の2管クインテットと違ってサックスが無くてチェロが入っているということ。チェロのディーダー・マレイとピアノのマイケル・コクレーンはほぼ固定メンバーですが、ベースとドラムは入れ替わりが激しい。本作も同様の編成が基本ですが、ボーカル、バスクラ、パーカッションが一部の曲で参加しています。メンツと曲目は以下の通り。
 Hannibal Marvin Peterson (tp), Michael Cochrane (p), Diedre Murray (cello), Cecil McBee (b), David Lee (ds), Frank Wright (bass-cl on 5), Marcella Arren (vo on 1 and 5), Stanley Robinson (conga on 1 and 5), Roland Love (conga on 1 and 5)
1. To Find the Path (3:24); 2. To Search the Inner World (15:57); 3. From Blindness Traveling (4:45); 4. For Strength and Wisdom Enough (11:31); 5. The Lignt (14:15)

 1曲目は短めでアルバム全体へのイントロ風。2曲目はチャカポコのパーカションも賑やかな土俗的・祝祭的なリズム、冒頭部はいかにも!のスピリチュアルかつ力強い黒人女性ボーカル(Marcella Allen)によりテーマが提示される。引き続きMichael Cochraneによるピアノソロだが、1曲目でベースが絡んでくる所でも思ったんだけど、けっこうこの人のフレーズは時々Chick Coreaっぽい。そして、なんじゃこれは、はぁ?チェロ?!と、普通の人ならひっくり返るようなDiedre Murrayによる前衛的なソロ。まぁでも、聞き慣れているとこれでもスッと普通のチェロの演奏に聞こえてしまうのが恐ろしい。そして7分30秒過ぎから、少々のVoiceを交えて最後までの約8分間、ハンニバルが超絶のフレーズで吹きまくり倒してくれます。気持ちイイ~!!!3曲目はゆったりとしたテンポだが緊張感を孕む、アフリカの大地を思い起こさせるような荘厳な演奏。

 4曲目、Hannnibalが目もくらむような細かいフレーズをバリバリとかましてから急速調フォービートへ突入!ハンニバルがテーマおよびちょっとだけアドリブで吹いた後は気持ちのよいピアノソロ、なんだけど、よく聴いているとドラムがずれる、しょうがないからピアノが合わせてくれる、なんていう場面も。何となくねぇ、全体として、本作はドラムのパワーが弱い。特に、シンバルの音が弱いのは録音のせいだろうけど、リマスターしてもうちょっとどうにかバリッとした感じには出来なかったかねぇ。まぁしかし、引き続き延々とハンニバルのソロが聴けるわけですが、呆れるほど吹くわ吹くわ。でも、ハンニバルは凄いんだけど、ドラムと1対1になる所ではドラムの弱さが際だってしまう。う~ん・・・。あ、文句は垂れているけど内容は素晴らしいです、相当贅沢こきなことを申し上げているだけです。

 ラストの5曲目もぶちかまし系。冒頭はCecil McBeeらしい、超力強い、前衛的なベースソロが少々。アーシーなリズムでインテンポになってまずやってくるのがFrank Wrightの、バスクラとは思えないフラジオ域で猛烈に吹きまくるフリーキーなソロ!バックのキュルキュルとした異様なチェロや、箏、マラカスの効果音がまたおどろおどろしくて素敵過ぎる!引き続きソウルフルな黒人女性ボーカル、続いて高らかに鳴り響くHannibalのラッパがサイコー!気持ちのよいハンニバルのフレーズが続くうちにプギョー!ギュルギュルと火を噴くバスクラがかぶり、ハンニバルが引っ込んだらギコギコのチェロが被さってくる。そんな熱い流れのままバスクラのアドリブソロへと突入!カッコ良すぎる!Frank Wright、ホントーに凄い!彼は5曲目のみの参加ですが、勿体ない!全編に渡ってHannibalと絡んで欲しかったなぁ。続いてバックで異様な音列を紡いでいたDiedre Murrayのチェロのソロへ移行、これまた異様すぎて素晴らしい!続くピアノソロはたいへん整理整頓された真っ当なJazzに聞こえてしまう。そしてオリャァァァァ!と凄まじい勢いの高音フレーズからラッパソロに突入!おおおーーー!ち、ちびりそうだぁぁ~!しかし何故だ、痺れるほどの感動が冷めやらぬうちに、たいへんな勢いで続くラッパソロが、たったの2分でフェードアウト!えぇっ、もうお終い?!なんてこったぁぁ~!LP時代の収録時間のせいかもしれないが、そりゃ無いぜよ、もうちょっと考えて作ってくださいよ、惜しい、惜しすぎる!せっかくCDになったんだから、マスターテープから完全復活はできないのか?!と、かなり残念ではあるものの、大変素晴らしい内容であることに間違いはありません。

 同時に再発されたあと2作についてもちょっとだけ。「Live in Lausanne」は1976年2月、スイス・ローザンヌにおけるライブ。名作として名高いMPSでの2作品「Hannibal(75年)」と「Hannibal in Berlin(76年11月)」の間のライブ録音、素晴らしく無いハズはない。そう、確かに演奏はたいへんな熱気を孕んでおり、ドラムも力強いし、演奏の質は特A級で素晴らしいのだが、録音バランスが悪くて辛い。テープも劣化しているのか所々音が左右に振れる。「お断り」にも書いてあるが、不気味なノイズが被るところも少々。1曲目冒頭、4曲目冒頭、4曲目終盤でのHannibalの音が不安定過ぎて困る。そんな音質上の問題があるが、海賊盤だと思えば十分高音質(笑)。決して「聴けない」レベルの音質では無い、安定したところでは演奏に圧倒されるばかりで音質など気にならなくなってしまうのでご安心を。「Tribute」は1979年の日本公演の最中にスタジオ録音されたもの。曲目がライブで演奏しているであろうオリジナルが少なく、ありがちな「日本人プロデュースの骨抜き盤」かと思いきや、全くそんな心配は要らない、いつも通りに熱い演奏。まぁよく考えれば「Misty」はMPS盤「Hannibal」でも演奏しているし、Well You Needn'tとかDahomey Danceなんかはこのグループに合った曲調だし。特に、Well You Needn'tのスピード感には圧倒されまくり。Coltraneの「Dahomey Dance」の曲調はHannibalのオリジナル「Swing Low Sweet Chariot」と全く一緒で(笑)素晴らしい!

 以上、ハンニバルと言えば、リーダーとして2作・3作目(録音順では2作目・4作目)にあたる「Hannibal(俗称"ぞうさん")」および「Hannibal in Berlin」が有名であり、特に「像さん」はもっと凄い、素晴らしい演奏であるのは確かで、未だCDは超入手困難盤として名を馳せており、ヤフオクに出れば万は余裕で超える超プレミア盤になっていますが、今回の再発のお陰で、ハンニバルの全盛期のプレイを誰もが容易に聴けるようになったわけで、この再発は本当に快挙であったと思うわけです。なお、私は2-3年前に「ぞうさん」をけっこうな高額で入手していたのですが、その入手に至るまでのエピソードおよび演奏内容についてはいつか書きたいと思います。

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【2009/09/29 01:27】 | ジャズ | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
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